ナレーター側からみた格付けチェック⑴

格付けチェック(あまりナレーター側の話って無いと思い)

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マイクの向こうに見える格付けベーシックの画面!

2019/03/19火曜日、

今日は格付けチェックベーシック(朝日放送)が放送された。浅草三社のお祭り「示現会(じげんえ)」とこれが激突してもうそりゃー大混乱。何をやってるのか?自分でも分からないほど多忙の中「ナレーション収録」を行った。←でも、ちゃんとやったんだろうなー多分(笑)オンエアーされてるんだから間違いない _φ( ̄ー ̄ ) どんだけ記憶が飛んでるんだよ?

※ 示現会(じげんえ)←ぜひお読みください。

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ちなみにこれ ↑↑↑ は「電波少年」について日刊ゲンダイに書いた記事


つい先日(2月上旬)に日刊ゲンダイに掲載された「平成バラエティ史」の題材に、この  格付けチェック を書かせてもらった。すると反響がいい!そりゃ反響あるでしょう。だってね、ネットのニュースのタイトルは

 

 

「テレ朝“芸能人格付けチェック”の躍進で露呈したフジの凋落」

わーお、↑↑↑ というものすごいタイトルをつけられてしまった。

新聞を目にしたワシは一瞬にして松本明子になったよ

「おいおいおいおい!!!」


               覚えておこう!これが松本明子のトークの決め台詞の一つ


これじゃ、まるでワシがフジテレビ攻撃しとるやん!!!

もう大丈夫かよ、こんなタイトルって!

ワシはフジテレビをディスってないぜっちゅーに!!ヤバいぴょん。

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まあでもねー、

こういうことになるのねライター稼業というのは(←ライターになったばかりなので、激しい洗礼をウケました)

あ、知らない人もいるでしょうから、ワシは本業はナレーターです。

声の人ですよ。え、今初めて知ったの?そうなの?こえ〜

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何年やっても日本語の勉強に終わりがありません。深い!

さて、今やお正月を代表する国民的テレビ番組にまでなった芸能人格付けチェック。

あんまりナレーター側から語った話はないと思うので、書いておきます。格付けのナレーターだけど質問ある?って言うほどのものではないですけど。とりあえず長いので何回かに分ける予定です。(でも予定は未定です)

どうでしょう?

水曜じゃないけど

様々なご意見はあるかと思うけど、誤解を恐れずに言えば、現在、

ダウンタウンの笑ってはいけない、

とんねるずのスポーツ王は俺だ、と

芸能人格付けチェック は、

お正月3大ヒット番組に定着した感があるんだが、、、、

みなさんご意見は色々あるでしょう。

我が、「格付けチェック」といえば、高いものと安いものの2者択一という非常にシンプルな「当てっこ」ゲームなのだ。

至極簡単。A か B を当てるだけ(画面は格付けの中のインフォマーシャル)

しかしこの  単純なゲーム  に芸能人としての「格」や「プライド」「判断力」などが絡んでくると、人間性むき出しの真剣勝負となる。人間誰しも笑われたくはないものだ。

例えば、、、、

「いやー、僕は好きなんで、このワイン奮発して買いましたよ」

 

何気ない日常会話に出てくるような↑↑↑↑この言葉には、

自分はワインに詳しい、

ビンテージとか生産地とかぶどうの品種とか、

いろんな情報を知ってるぜ(お前よりはね)

という自慢要素が内在されている。

もちろん人はそれを出さないように、

そっと会話に混ぜ込むのだがね。

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もしそれが、あーた偽物ワインだったって!

わかってごらんなさい!!!

爆笑 ( ´ ▽ ` ) でしょうよ。

恥だよ。恥恥。末代まで語り継がれちゃうよ。

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EGLY OURIET エグリ・ウーリエ←これは本物です
素晴らしいシャンパンでした。

ねー、考えてみれば、

人はみな自分なりに苦労や経験を積んで

いまの「価値基準」や「美意識」を築いてきた

のだから当然だ。それがもろくも崩れ去る様子を、

あろうことかテレビで全国に放送され、

笑い者にされてしまうのだ、しかもお正月早々。

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シャレとる場合ではない!

え、マジで?こんなことも知らないの?

こんなマナーも知らないの?

などと思われないよう、出ている芸能人のみなさんはもうそれこそ必死だ。伊東四朗さんが、格付けMCチェックでのあまりの外しっぷりに耐えかねて、家を引っ越した…と言うのは有名な話だが、その気持ち分かります。キッパリと、、、あれは恥ずかしい。

「格付け」は単純にして非常によく出来たソフトなのだ。

 

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この3月19日放送(格付けベーシック)で取り上げられた、お題は秀逸だった。

赤ワインと白ワインを飲んで、

どっちが赤ワインかを当ててください!!!

という無茶苦茶ベーシックなお題。

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激ウマだった Hasienda Monasterio 2001

 

どんなに酒の味が分からない人でも、まさか赤ワインと白ワインを間違えることはほぼないだろう。目隠しをされていたとしても、味が違う、匂いが全然違う。ほとんど人をバカにしたような問題だ。ところが蓋を開けてみると「とんでもないこと」が起きてしまうのだ!

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IKKOさん、黙ってワインを吟味する姿がまんまレイ・チャールズ、もうバリ受けー♡ どんだけー超男前???

いやはや、 本当にこの格付けチェックという番組は、面白さのクオリティが落ちない。毎週やっているレギュラー番組だと、どうしてもマンネリ化して飽きられてしまうのだが、年に数回しか放送しない特番だと、これほどまでにも面白さが持続するものなのだろうか?

ちょっと話はズレるが、ワシがもう一つ長年やっているお正月特番、

 さんま玉緒のお年玉

「あんたの夢かなえたろかスペシャル」

これも内容のクオリティが全く落ちない。やっぱりお正月特番とはいえ長年続いているものもそうそうあるわけではない。この番組は20年以上やってる。だからやはりワシは運がいいのだ。

こんな良い番組にナレーターとして携わることができた私は、本当に幸運だとしか言いようがない。

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さて、格付けチェックでは、タレントだけでなく視聴者も試される。

見てるうちにあなたの「目利き」力を試すことになる。

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バイオリン、ビオラ、チェロ、

総額 数十億円 の三重奏!と、

総額2〜30万円の入門用の楽器の三重奏。

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いくら何でもそんなに値段が違うなら音も違うだろう、と思って聞いてみると、これがびっくり!一流のプロが演奏するとどちらか分からなくなる。

楽器ならまだしも、高価な盆栽と和菓子で作ったお菓子の盆栽…こんなもん間違える訳ないだろう、と油断してるとさあ大変!盆栽と和菓子の見分けが付かなくなる。

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今回のこれもすごい!!!

一方が3000万の七宝焼き
もう一方は「和菓子」職人が作ったお菓子!

そうだとは言わないが、ものすごい技術の工芸品とお菓子を

ただの笑いのネタに使ってるのだ。←ここがスゴい。

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出ているタレントもそして視聴者も自分の価値観とは何だったのだ?と問い直したくなる、それが格付けの魅力なのだと思う。本当の一流とはなんだろう?「高いもの」って何なのだろう?、と、、、かく言う私自身も正月は大混乱の中にいる。

困ったちゃんのカオだ

この番組を担当するようになって以来、ワインを飲むとき本当に美味しいからウマいと言ってるのか、ただ値段が高いから美味しいフリをしているのか、自分の味覚を疑うようになってしまい、以前のように気安く楽しめない体質になってしまった。厄介な番組である。

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pixaboy より

であるから、出る側のタレントさんにしてみれば

「生き恥さらし」もいいところなのである。

しかもですよ、しかもですよ、そうそう、ちょうどいい機会だから言わせてもらいたいことがあるんです。

あの「格付け」の中において、私はとても恩義がある自分の先輩をディスりまくっている時があるのじゃーーー。

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仕事なんだから仕方ないが、仕事とはいえツラい!

その相手は

陣内孝則さんだ。

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超かっこええ先輩 日刊ゲンダイより

陣内さんは私の高校の先輩である(西南学院高校)。マジで先輩だ。しかも同郷福岡県のご出身で、私なんぞも、かの有名な芸能人や有名人が多数集まる「福岡会」に呼んでもらい、非常に可愛がってもらっている。

そんな恩義ある大先輩に対し、「え、こんなのもわかんないの?」とか、、、もう思い返しても冷や汗が5リットル ぐらい出る恩知らずなコメントを言っているのだ。

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陣内先輩、、、本当にしゅんましぇーん(博多弁)

本題に戻るが、格付けチェックにおいては、もし間違ってしまうとマジで今後の芸能活動に関わる一大事なのだ。

実際格付けチェックに出たらタレント生命を左右するので絶対出ないという人は大勢いる。マジで。ぶっちゃけ私はいま出ているタレントさんたちに尊敬の念を抱かざるを得ない。本当に勇気のある人たちだ。

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深く感謝を申し上げる。

次回、GACKTさんについて書く予定(でも予定は未定)

未定に乞うご期待。

第5話 終了