どうしてもアナウンサー、声優、ナレーターになりたい人に

1. アナウンサーになりたい。その気持ちは本物か?

今このページを読んでいる人なら、おそらくもう何年も前からアナウンサーになりたいと思っている人だろう。「今は」アナウンサーになりたい気持ちが熱く熱く燃えていると思うが、これからあなたは次々と試練に会う。そんな季節がやってくたのだ。12月、1月、2月、はアナウンサー希望者の決戦の時だ。そう戦国時代風にいえば「戦いのとき来たる」なのだ。最初からガチなことを申し上げるが、どんな受験者も、受けるテレビ・ラジオ局の全てには受からない。どっかで何局かは落ちる。

私はナレーターだ。なんでナレーターがアナウンサーのことについて書いているか、というと?  私はご縁あってテレビ局の局アナにナレーションを教えて行ってる。するとテレビ局でたくさんの知り合いができるが、中には、今アナウンス室で若いアナウンサーに指導をしているベテランアナウンサーの方もいる。その方々からいろんな話を聞いて、今あなた(アナウンサー志望者)に何か役に立つことがあるかもしれない?という思いでこれを書いている。

2. 〇次試験不通過という衝撃に耐えるハートはあるか?

いきなり言ってしまったがこれがリアルだ。本当だ。どんなにすごい受験者も、受けるテレビ・ラジオ局の全てには受からない。どっかで何局かは落ちる。なぜだ?どうして私のここを見てくれなかった?どうしてあの時あの一言が出なかったんだろう?後悔は山のように積み上がっていく。その痛みに耐えながら、まだ続く続くあちこの局の試験をガンガン受けて行かなければならないのだ。

ハートを強くするために今スクールで勉強していることの再点検を行って欲しい。何のためにスクールでそれを学んでいるのか?どうも最近少しズレているように感じる。

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再点検しよう. アナウンサースクールで学習すること

おそらくここを読んでいるくらいの人だったらもうどこかのアナウンススクールに入っているだろう。いや?少数だが入らずに悩んでいる人もいるだろう。しかしスクールで習うことはだいたいどこでも一緒だ。(異論は認めるが)再点検のためいくつかを列挙する

・呼吸や発声法
・発音や滑舌
・アクセント、イントネーション
・ニュース原稿読み
・フリートーク(キーワードから、3つのお題から、など)
・1分間(時間を決めて)自己PR

3. アナウンサーになりたいきっかけ、理由をはっきりさせよ。今一度はっきりと強く。

上に書いた項目は、前半3つはつまりアナウンサーになるために受験者全員に求められる基礎体力のようなものだ。例えばプロレスラーになりたい希望者がプロレス団体に試験を受けに来たが、腕立て伏せもスクワットもほとんど出来ないガリヒョロじゃ話にならない。

・呼吸や発声法・発音や滑舌・アクセント、イントネーション これらはレスラーでいうと基礎体力を見る最低条件だ。スポーツ未経験者がプロレス団体に受からないように、アナウンサーになる希望者が、ほぼ未経験のままテレビ・ラジオ局に受かるというのはかなり稀だろう(皆無ではないが…無理だろ)

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そして後半の3つは実際に各局で独自に出される問題だ。その問題の傾向を見定め、対策を取るために日本中にあるアナウンススクールに通う君たちは必死でこの練習に励んでいる。だが、またはっきり言おう。傾向はどんなに予測してても外れる。毎年の受験生たちの話を聞くと、え?この局ではこんな問題が?テレビとラジオではぜんぜん違っていた。筆記試験がなかった!SPI試験があって、それがべらぼうに難しかった…etc もう千差万別、その局独自の難問奇問が次々と君たちに襲いかかってくる。傾向と対策は外れる。しかし、やらなくてはならないものだ。矛盾の塊みたいな話だがそういうものなので仕方ない。

ところがだ。

一つだけ明確に、共通してこれだけは問われることがある。いや、自分から言わなければならないことがある。それは

あなたはどんなアナウンサーになりたいのか?

そして

どんな理由(きっかけ)でアナウンサーになりたいのか?

である。

これは姿を変え形を変え、必ず聞かれるものだ。あえてもう一度言う。アナウンサーになりたい理由、きっかけをもう一度はっきりさせよ。自分のなりたい志望動機をもう一度はっきり持たなければならない。さらに一歩踏み込んだことを言わせてもらうと、このトレーニングは全国のアナウンサー志望者がみっちり練習してくる基本の基本なのだ。誰もが相当うまくできると思って欲しい。だから

試験官はその技術を見ているのではない!

それをしゃべっているあなたから滲み出てくる人間性を見ている。はっきりとした志望動機は上手に言えて当たり前だ。それが言えないような受験者は不通過になるだろう。どんなアナウンサーになりたいのか?アナウンサーになりたいと思ったきっかは何なのか?、を話しているあなたの表情を、魅力を、性格を、見て聞いて判断している。うまさ、ではなく、この人がニュース読んでて伝わるのか?を見ている。

4. だからアナウンス技術だけじゃなく例えば好感度を磨くのだ。嫌な感じのする新人アナを採用したいか?

去年受かったアナウンサーたちをテレビ局のホームページで見てみるがいい。みんな好感度の固まりだ。以前はブスッとした偏屈者でも受かっていた時代があった。でもおそらく今では無理だろう。技術に加えて人間的魅力を感じさせる何かを披露しなければならない。それが笑顔なのか?スポーツなどの特技なのか?声なのか?何なのか?それはあなた自身が工夫しなければならないのだが…まだお若い希望者諸君に非常に高いハードルを要求しているのはわかっているがライバルがこんなにもいる世界なのだ。厳しい戦いなのは覚悟していただきたい

人々に「共感」させられる何かを出せるかな?羽鳥慎一アナ、TBSの安住アナ、日テレの水トアナ、etc 人々に伝えることができる人たちが持っている「何か」をつかむのだ。

5. 好感度はエントリーシートから始まっている

受かりたい!と一生懸命にアナウンスメント技術を磨いている受験者がいる。そして、本当にうまいとプロのアナウンサー先生たちが思っている生徒がいる。でも、、、それでも落ちるんだ。なぜか?例えばエントリーシートがダメなのだ。どんなに読みがうまくてもエントリーシートで落ちていては面接にたどり着けない。そういう人は面接でも良くないのだ。繰り返していうが技術のうまさだけを見ているんじゃないのだ。それに関連して受からない代表的な社会人受験者の声を考察してみよう。

6. 社会人になってしまったんですがアナウンサーになりたいです。今からでもスクール行ってなれるでしょうか?

この質問もものすごい最近多い質問だ。やはり「諦めきれない夢」それがアナウンサーなのだ。スクールはどもでも絶対オッケーをだす。そしてあなたを入学させるだろう。しかし根本的に間違っているのは、あなたは技術ではない。技術で落とされているのではないのだ。最初のシートでふるい落とされているのか、面接まで行って落とされているのか、とにかく「欲しい!」と思わせる魅力に欠けているのだ。受験者に最初からプロレベルの技術を期待してアナウンサーを採用している訳じゃない。そんなテレビ局、ラジオ局はない!断言する。そうじゃないのだ。つまりあなたが落とされたのは技術じゃないんだ。そこに早く気付こう。

この話はもっと深い話なので今回はこの辺でやめるが、「技術がなくていい」と言ってる訳ではないのだよ。それは補足しておいてほしい。読みが上手いけど、どうしても受からない人に向けて書いている。そのやり方、ちょっと間違ってます!技術で落とされているんじゃないんだよ、と

7. 十一月になった。戦は近い!戦いのとき来たり。3年生は総力を挙げて今準備せよ十二月に備えよ。

今11月(これを遅く読んでしまった人は残念だが)12月から始めるであろう募集、そして実際の試験は1月から順次始まっていくのだ。今すぐアナウンサーになるための「何か」を始めるのだ。迷っていたらもう「来年はない」と考えて欲しい。今動き出すしかない。動き出して考えろ。走りながら考えろ。もうボーっとしている時間はなくなった。さあ立ち上がろう!

pixabay

私自身はナレーターという別の業種の声のプロだが、もうアナウンサーを教えに行って何年にもなる。そうプロのアナウンサーを教えに行っているのだ。そこで実際のアナウンサーでアナウンススクールの先生をやっている人たちの話を聞く機会がたくさん増えた。今も昔もアナウンサーになりたい人は多いだろう。本当に魅力のある仕事だ。ただ希望者の多くがちょっと間違った戦い方をしている気がしてならない。そんな思いでこの拙文を書き殴った。アナウンサー志望者の君にほんの少しても役に立ったのなら望外の喜びだ。諸君の検討を祈る。

木村  匡也

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