吉田拓郎のスゴさをどうやったら今の若者に伝えられるんだ?

吉田拓郎 コンサート 2019 -Live 73 years

今時の若者に吉田拓郎のすごさをどうやって伝えたらいいんだろう?今WOWOWで歌っている姿を見ながらつらつら書いている。

 

http://www.ty-information.com/LIVE_2019.html

 

 

吉田拓郎!喉にガンだった!と発表されたのは…春だったね。(3月25日)

 

敬意を込めて「なぜ吉田拓郎がすごいのか?」を掲載してみます。私自身、拓郎世代ではない55歳。ニューミュージック世代です、すいません

 

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吉田拓郎という人の偉業を簡単に並べてみる

 

始めて全国コンサートツアーをやったのは吉田拓郎さんなのである。

 

音楽フェスを始めた!今、若者に人気の野外イベントだが、あれを個人単独で始めたのは吉田拓郎つま恋コンサート(1975)である。

 

テレビ・ラジオで有名になってからレコード・デビューしたのではなく、逆で、ライブをやると人気がありすぎて、テレビ・ラジオが拓郎さんを追いかけ出す。

 

テレビに滅多に出なかった!(でも人気者だった)

 

 

愛知県の島を借り切ってアイランドコンサートを開いた(1979)

 

 

アーティストとして初めてレコード会社を作った!(フォーライフレコード)

 

 

フォークシンガーとして初めてレコード大賞をとる!(森進一・襟裳岬)

 

 

ただ吉田拓郎という人の凄いのは、そういった偉業ではなく、今の音楽界に多大な影響を与えたことなのだ。

 

 

あとで詳しく語るが、サザンの桑田さんも、浜田省吾さんも、アルフィーさん、そして長渕剛さん、そうそうたるアーティストが

拓郎さんを聞いて青春を過ごし、

スターになった

 

 

 

え?吉田拓郎、聞いたことない?(今時の若者)

 

シーーーン?

シラーーー!?

 

 

 

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今時の若者のシラケっぷりをイラストで再現すると、、、

 

 

こんな感じだ!

 

 

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こら〜!!!

こら〜!!!こら〜!!!

こら〜!!!こら〜!!!こら〜!!!

 

 

吉田拓郎だぞ! 吉田拓郎! 吉田拓郎! 吉田拓郎!

 

吉田拓郎だぞ!

 

どうなってるんだ?お前たちー (*≧∀≦*)

 

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ワシは泣くぞー、もう!!

これが、

いわゆる世代のギャップというヤツか?

 

 

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まあ、ワシと同い年(今年55)

でも「吉田拓郎ファン」というのは

あんまりいないからな、、、

 

 

しょうがないと言えばしょうがないかも知れない

大体ワシらの世代が好きなのはサザンとか、佐野元春、

いわゆるニューミュージック全盛の80年代だ。

 

 

 

 

そうだ、いい機会だから

 

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これは 伝えずにはいられない!

いかに吉田拓郎さんがスゴい人なのか!

ちょっと語るから、そこに座りなさい。

 

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こらお前! ハシ置け!ハシは!

 

 

まず、ヤング諸君に

ものすごく分かりやすく、

ものすごく分かりやすく、

ものすごく分かりやすく、

吉田拓郎さんの「偉大さ」を説明する!

 

 

 

 

今、君たちが好きなミュージシャン、いるだろ?

いるだろ?いるだろ?いるだろ???

いるだろ?いるだろ?いるだろ???

 

 

 

そのほとんどは吉田拓郎ファン

 

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そうなの?そうにゃの? そうにゃの? 

 

 

 

今、ミュージシャンのトップ中のトップ

レジェンドとして崇められているスーパースターたち

 

 

例えば、、、、

長渕剛、桑田佳祐、浜田省吾、The ALFEE、 奥田民生、などなど

 

 

この人たちは

みーーーーーンな吉田拓郎ファンなのだ

 

 

        どうじゃー! 

 

 

 

長渕剛さんが拓郎ファンだったことは

有名だから、知ってる人も多いだろう。

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必死で描きました by 木村きょうや

 

事務所(ユイ音楽工房)は一緒だしもう、

一時期は「弟分」と言ってもいいくらいの存在だった。

 

愛知県篠島(しのじま)で行われた

吉田拓郎アイランドコンサート(1979年)で、

長渕さんは、一部の観客から

 

「帰れコール」を受けてしまう。

 

 

このことは長渕さんの屈辱の思い出となり、

折に触れては思い出し

頑張ってきた「屈辱のバネ」となった。

 

 

長渕さん自身

「あのステージがなかったら今はなかった」

と話している

 

 

 

この人も、拓郎ファンだ!

 

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下手だな〜でも必死に描きました by 木村きょうや

絵が下手ですいません。

 

桑田佳祐さんに至っては

「吉田拓郎の唄」

と言う歌まで作っている。

 

 

歌詞の内容は、ちらっと聞くと

拓郎をディスってるようにも聞こえるが、

そうではない。

 

 

影響を受け、溺愛していた

吉田拓郎の音楽から離れ、距離を置き、

自らのオリジナルの音楽を作る

ことを「宣言」している唄だ。

 

 

実際、このお二人(拓郎さんと桑田さん)は

一緒に飲みに行ったこともあるという。

 

 

 

二人で飲んだ時、桑田さんは

「Have a nice day(フジカラーのCMソング)」

という曲が大好きだったと〜

その思いを拓郎さん本人に伝えている。

 

 

それから、どうだ!こんなスーパースターも拓郎ファン。

浜田省吾さんだー、、、クゥ〜

 

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だいたい同じ広島県出身だし、
同じ広島フォーク村出身でもある。

 

直系の後輩ということになる。

 

実際、浜田省吾さんは「愛奴」

というバンドを組んでいたのだが、

そのバンドで、吉田拓郎ツアーの

バックバンドをやっていた。

 

 

あ、広島といえば、この人じゃん。

 

 

奥田民生さん

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なんと拓郎さんと高校まで同じだ。

 

広島皆実(みなみ)高校の後輩

吉田拓郎トリビュートアルバムの

一曲目を歌ってる

筋金入り広島直系のファンだ。

 

 

そして、彼ら。↓↓↓↓ 

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そう泣く子も黙るジ・アルフィーだ

 

彼らは「ビートボーイズ」と名乗っていた

 

もちろん中身は「アルフィー」なのだが

まだアルフィーとしてそんなにブレイクしてない頃

ビートボーイズは吉田拓郎のメドレー曲

ショック!!TAKURO23

という作品を作って話題となった

https://www.youtube.com/watch?v=Q_1sX0y98fY

 

 

そして拓郎さんのラジオ番組に出演

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ビートボーイズの出演は超オモロかった。

ワシも聞いてて爆笑した。

 

 

特に「ベースの弾き語り」というのは

大爆笑した記憶がある

 

 

この回はかなり話題を呼び、リスナーからの

反響の手紙やハガキがたくさん届いた。

それからしばらくして

アルフィーは大ブレイクしていく。

 

フォーク界の貴公子から、

時代を代表する

シンガソングライターに

なっていく吉田拓郎。

 

拓郎さんはもともと「フォークソング」という

ジャンルから出て来た人だ。

 

そのフォークの世界の中では、「日和見的な歌手」

としてみられていた。

拓郎の歌は、商業的すぎる!

あいつは金のために音楽をやってる!

と言われて。

 

 

反戦ブーム、ベトナム戦争反対、

の時代のことである。

 

 

まず大きな伝説となったのが「中津川フォークジャンボリー」1971年。話によると最初は100人足らずの客の前で吉田拓郎と六文銭は「人間なんて」をやりだした。

 

これが、静かに暗いフォークソングを根底からひっくり返した

 

吉田拓郎という人はフォークシンガーであるが

もともと広島で米軍基地を回って、米兵相手に

リズム&ブルースやロックのナンバーを

演っていた人なのだ。

キンクスなんかもギターで弾けるのだ

 

ささやくように、しんみり歌うフォークソングとは違い、

 

全身全霊で爆発するようにシャウトする吉田拓郎に

みんな度肝を抜かれた。

もう完全にハードロックのライブと化していた。

 

最初に100人足らずだった歌の輪は

次第に広がってサブステージは収集がつかなくなる。

そしてなんと2時間近く「人間なんて」を熱唱して、

吉田拓郎はステージにぶっ倒れた。

 

 

拓郎伝説の始まりである。

 

 

その年1971年にはアルバム「人間なんて」が発売される。

 

さらには深夜放送パックインミュージックもスタート。

 

さらにはシングル「結婚しようよ」が大ヒットし、

若者だけでなく一般の人も吉田拓郎を

認知し始めるようになる。

 

この頃、拓郎さんの登場によってフォークソングは、

全くそのイメージが変わってしまった。

 

それまでの「暗い」こんな感じのイメージを

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このくらいに!

変えてしまったのだ。

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当時、ボサボサの長い髪だった薄汚い

フォークシンガーと違い、

吉田拓郎は「ウェラ」のシャンプーを使っていた!

ウェラのシャンプーは当時輸入品で一般には売ってなかった

 

 

CBSソニーに移籍。

伝説のアルバムを次々とリリース。

若者たちの青春と完全にシンクロしていく。

 

 

この頃CBSソニーに移籍して

吉田拓郎が発表したアルバムは、

今でも日本の音楽史の中で

褪せない輝きを放っている。

 

・元気です。1972年

 

・伽草子(おとぎぞうし)1973年

 

・今はまだ人生を語らず 1974年

 

 

この3枚のレコードには、

たくさんの拓郎ヒット曲が入っており、

これらの曲によって人生を変えられた

人もたくさんいる。

 

そして、スゴかったのは、

これらのヒットを

テレビに出ないのに連発していたことなのだ。

 

 

さらに!

 

フォークシンガーが、

レコード大賞まで受賞してしまった。

 

それまで脇道を歩いていたフォークソングだが、

吉田拓郎がレコード大賞を受賞したことは

世間を騒がせた。

 

曲は「襟裳岬(えりもみさき)」

森進一さんの歌で、本当に大ヒットした。

 

 

 

なー、すんごいだろう?

 

 

そのほか、芸能界・有名人で吉田拓郎ファンといったら

もうどれだけいるか分からない。

 

 

 

漫画家イラストレーターの

みうらじゅんさん(拓郎がきっかけでロン毛にしている)

 

 

同じく漫画家の江口寿史さん

拓郎が好き過ぎて一度漫画描くのを

やめてしまい音楽に打ち込む。

 

 

吉田拓郎に心酔する高校生を描いた

自伝的短編「マークII」という作品がある(1985年)

 

 

ベストレコードは

吉田拓郎のLP元気です。

有名な拓郎マニア

 

 

 

あ、そうそう! いっけね〜(笑)

忘れてました。 この方がファンなのは有名

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え?

って言ったでしょ?アナタ?

ムフフフ。

 

 

 

そうなんだよ。

さんまさんもファンなのだ

 

 

 

 

テレビ業界では有名な話だが、

 

さんまさんはよくスタッフや共演者に

拓郎さんの曲「イメージの詩」

について語ることがある。

 

 

そして!なんと!

 

 

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あのビートたけしさんも若い頃、

 

アルバムはよく聞いてた

人間なんて、はよく聞いたな〜と

 

 

 

こんなにもたくさんの著名人が

拓郎ファンなのである

 

 

なぜか?

それは

 

あの頃、

吉田拓郎が

日本の音楽を変えた

からである。

 

 

フォークソングというのは

ギター一本でしんみりと

かなでる音楽だった。

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そして、しみじみと

日本の現状、

政治への不満、

などを、朴訥に歌い上げる

真面目な音楽が

フォークソングだった。

 

 

 

 

時代はベトナム戦争の頃だ。

 

もちろんそういう音楽もいいんだけど

 

いいんだけど、

いいんだけど、

いいんだけど、

 

そういう音楽もいいんだけど、、、

 

なんせ「暗い」!

 

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「暗いと」女にモテない!

 

だろう??

だろう??だろう??だろう??

 

そんな暗いフォークの世界にいきなり

 

 

僕の髪が肩まで伸びて、

君と同じなったら

約束通り町の教会で

結婚しよう!!!MMM♬

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こんなチャラい曲が流れてきた。

当時の反戦フォークにどっぷりだった

若者たちはびっくり仰天!

 

 

 

まるでお花畑のような世界!

しかも可愛いベビーフェイス

女の子たちにもウケるフォークソング

誰でも、聞いて楽しくなる

 

 

明るく健康的なフォークソング

それを作った人が吉田拓郎なのだ

 

 

もちろんシリアスな歌も歌っていたのだが

それまでの反戦フォークの信者から

吉田拓郎さんは徹底的に糾弾された。

 

 

つまり、愛だの恋だのチャラいこと

を神聖なフォークソングで歌うとは

何事だ!

金儲け:つまり商業主義に走った

けしからん商業音楽だ!

 

 

とね

すごい時代でしょ?

でも、一人で闘った。

 

 

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テレビにも出なかった。

これがカッコよかった。

 

一度TV出演をしたとき、

布施明さんに突然怒鳴られた

それに腹が立って、

二度とテレビなんか出るか!

と思ったそうだ。

 

 

 

それを「バネ」として

以来テレビを全部拒否して

頑張ったという

 

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またフォークシンガーでありながら

拓郎さんは、

バンドを従えて

ロックバンドさながらの

コンサートツアーを行う。

 

 

 

これも先駆けでなのである。

まさに、日本に置いて

ボブ・ディランとザ・バンドが

やろうとしたことを

やっていたのだ。

 

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pixabayより

1960年代後半以降の若者は、

ほとんど皆んな、若者たちは

多かれ少なかれ

吉田拓郎の歌に

影響を及ぼされたのだ

 

 

みんなの青春の中に

吉田拓郎の歌があるのだ。

Shoes, Walking, Railroad Tracks, Journey, Walk

pixabayより

今でもギターケースを持って

線路を歩く吉田拓郎の写真を見ると、

「自由」を感じる。

 

見ていて自分も自由に生きてみたいと思う。

 

 

おーー、見よ!

お知り合いの方から、まさにそのシーンを送っていただいた。

ありがとうございます。これだ、この写真だ。

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ギターを抱えて線路ぎわを歩く

電車に乗ってどこかに行くのか?

それとも、この街でしばらく過ごすのか?

 

 

それは分からない。決めていないかも知れない。

どっちを選んでも自由なんだ。

 

 

何をしても自由なんだ。

しばられた生き方なんて

僕たちには似合わない。

 

 

とりあえず、音楽があれば、ギターがあれば

僕たちは自由に生きて行くことができる

そんな気分になれた。

 

 

 

1970年代

その風を送り続けたのは

吉田拓郎の歌だった、、、

 

 

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ってお前らー!!!

 

誰も聞いてないじゃん 

とにかく

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たぶん、伝わったと思います

みなさん、ぜひ拡散してください。

よろしくお願いいたします

 

第7話終了