亡くなった「声」のご無念を想う

この数日、アナウンサー、そして声優の方が亡くなった方というニュースを耳にした

 

 

アナウンサー声優の訃報続く

 

亡くなったアナウンサーは、文化放送の松島茂さん(まつしま・しげる)。23日、肺腺がんで死去、47歳だった。

こちら

 

松島アナウンサーは去年から「肺腺がん」という病気にかかり入院していたという

なんとか現場復帰を夢見て療養に専念していたが…残念なことにお亡くなりになった

 

享年47 アナウンサーとしては気力も体力も最高に充実する年齢であろうから、さぞご無念であったろう。

 

朝から文化放送で、同僚のアナウンサーたちが涙声になりながら松島アナウンサーの思い出を語っているのをじっと聞いている。

 

 

もう1人、亡くなった声優は後藤淳一さん(40)オートバイを運転中、道路左の側壁に衝突し、頭を強く打って搬送先の病院で間もなく死亡したという。

 

バイク事故だったのか…

こちら

 

 

現役で活躍していた声優が亡くなるというのはとても悲しいことである。

 

所属されていた事務所のホームページにこれまでの声優での仕事歴が記載されていた。

「ニンジャスレイヤー」 「無敵看板娘」(ブルースター) 「ルパン三世~セブンデイズ・ラプソディ~」 「ヒャッコ」(有田) 「名探偵コナン」 「もやしもん」 「テガミバチ、テガミバチREVERSE」(ピサロ) 「東京マグニチュード8.0」 「はっけん たいけん だいすき!しまじろう」(ゆきだるま) 「一騎当千 XTREME XECUTOR」(太史慈子義) 「アラド戦記~スラップアップパーティー~」 「西洋洋菓子骨董店~アンティーク~」

 

心からお悔やみ申し上げる

 

 

アナウンサーも声優も「狭き門」であることは間違いない。

 

誰でもなりたいからといって、なれる職業ではない仕事である。

その職業に就けたということだけでも、何万人何十万に1人という幸運を手にしたことである

 

その部分は「ラッキーな人生」であったことは間違いない。

 

 

しかし

幸運を手にしたら手にしたで、

次のステージでは新たな試練が始まるのである。

 

 

おそらくは、アナウンサーであれば今年の東京オリンピックには絶対に声を出したかったに違いない。松島アナはスポーツアナでありこれまでオリンピックや箱根駅伝といった花形のイベントで実況をしてきた「超エース級」のアナウンサーだったという。

 

東京オリンピックで実況したかっただろうことは想像に難くない。

 

声優の後藤淳一さんは、大きな役はなかったかもしれないが、声優というのは、もうなれたと言うだけでちょっとしたロトくじに当たったくらいの幸運だろう。

 

 

声優は、なりたくてもなれないのである。

 

日本で今もっとも「なる」のが難しい職業

 

 

正確に調べたわけではないが、芸能人より「競争率」だけなら、

声優のほうが相当高いと思われる。

 

 

とはいえ、こちらも同じように声優になれたら、なれた後の悩みや苦しみがいっぱいある。

40歳という年齢、、、きっと色々考えることもあっただろう。

 

 

今日何事もなく過ごした一日は

 

今日は何事もなく平和に終わった一日だったが…「わたし」にとって何でもない今日の一日は、松島アナが何とかして生きたかった一日だった。

 

アナウンサーだけではない、どんな人でも突然の病気や事故でこの世を去ることは、無念に違いない。

 

神様、、、あと一週間だけください!という歌があるが、あの歌詞に涙がにじんでくる。

 

クミコ 妻が願った最期の「七日間」

 

 

底辺の声優の引退

 

ちょうど同じ今 「底辺の声優」 と自称している女性が

声優をを引退するという話をNOTEで読んだ。

 

 

この人は、もう「疲れた」のだという。

底辺声優の所感

 

仕事がこない 緊急の仕事のためアルバイトお休みする。

予定をキャンセルする。

 

声優以外の他の才能を身につけるため

たくさんのレッスンに通う

その方が声優としてキャスティングされやすいのだそうだ。

 

英会話 楽器の演奏 ダンス 様々な映画、舞台などの鑑賞、

 

そしてワークショップ

 

しかし、全然仕事は来ない。

 

箸にも棒にもかからない状況に、もう疲れたという

 

もう辞めるという

やめて大学、大学院に通って研究者になるという

 

え?大学院???

 

昨今、博士号とっても仕事がないポスドクが溢れているのが現状だが!?

 

そこ行きますか〜

 

まあ、それは個人の判断だから頑張っていただきたいが、

生きているという事は、松島アナや後藤淳一さんがどうしても生きたかった時間を持っているということだ。

 

とはいえ、生きている、ってことは何だろう、難しいな〜

 

 

生きていても死んでいるのと同じ状態

 

先日、引きこもりに関するテレビがあった

 

最も心に突き刺さったのは、

引きこもりの若者が静かに語っていた言葉だった。

 

 

 

僕は、

「生きてるけど死んでるのと同じ状態」

「取り戻さなきゃ」

「納得できない」

「ずるいよ」

「気がついたらこんな年になってて」

「みんな裏切るんだ、みんな忘れるんだ」

 

 

「みんな、先に行っちゃったな」…

 

 

 

 

松島茂アナウンサー、声優後藤淳一さん、のご冥福を祈ります。