木村匡也さんテレビの評議委員になる!?
同じ仕事を長くやり続けていると、ひょんなことからスゴイことを依頼されたりするものだ。なんとナレーター(しかもフリーの)にテレビの評議員の依頼がきた。愛するテレビに恩返しをするべくありがたく拝命した
テレビを評価するとは、大量の番組を見ることなり
受けたはいいが、この大役。なめたらアカンで〜マジで膨大な時間のテレビ番組を見なければいけない。もうみて、みて、見まくった。見すぎて、疲れて、死んだよ!マジで。
これは正直、ボランティア精神がないと務まらない。TV愛がないと出来ない。
今までワシらは某番組審議委員の人ら(秋○さんとか)をボロカスに言っていたが、彼らは本当に貴重な時間を割いてテレビのために提言をしてくれていたんだ〜!ということが分かって涙が出た。ワシがバカでした。すいませんでした。
そしてできる限り不偏不党、一切偏りのない評価を出したつもりだ。自分が今までどのテレビ局と一番多く仕事をしたか?といったことは徹底的!に封印して、できる限り中立に、そして公平に各番組を評価した。TVが良くなるための提言をした。
評価するためにテレビを見たことある?
とはいえ、最初はどうしていいのか?さっぱり分からなかった。テレビをどう評価するのか?と聞かれたら多分、自分が好きか?嫌いか?で評価してしまうんじゃないかと思う。でも、それじゃいけないんじゃないかな??と思ってしまったのだ。すると…なんて表現したらいいんだろう?箸が進まん!じゃないけど、見るファイトが全然わかない。
テレビって普通は考えながら見たりしないので、変に「よーし!評価のため見るぞ!」とか思っちゃうと考え込んで全然頭に入ってこないのだ。ウヘー、、、テレビ見るのがツラいなんて人生で初めてじゃー。
素直に正直に提言すればいいんじゃないですか?
悩んでいたとき、偶然、『M 愛すべき人がいて』の小松成美さんに相談してみた。ちょうど小松さんもテレビの審議委員会に参加していたのを知っていたので、藁にもすがる思いで聞いてみた。すると、「キョーヤさんらしく正直に提言すればいいんじゃないですか?」とさらった言ってもらった。さすが!作家先生は違う。この助言がとてもいい助けになった。
放送作家の高須(ダウンダウンのお友達ね)さんとか、元日テレの村上和彦(スッキリ作った人)さんとか、某局のPとかと、飲んでダベっていたことがとても参考になった。
新議員会は意見のぶっつけ合いの場でもあった
しかし審議員会に出てみると、スゴイ人たちが参加していた。もうみなさん歴戦のツワモノばかり。ワシは初参加だがみなさん十分に経験がある。なのでバッサバッサと切りまくる。他の方との見解の違い、そして皆さんのコメントの切れ味に心底ぶったまげた。
ワシは現場的な見方しか出来ないが、元編成マンの人もいて、作り手だけじゃない見方を提示してくれ、とても参考になった。みんな真剣に評価しているんだ(当たり前だが)みんな厳しくもテレビ愛の塊な人ばかりだった。
ナレーターが新議員になる前例
「ナレーター」がこういう集まりに呼ばれるのは多分初めてだろう。よき前例になるため、後に続くナレーターたちのために、本気の本気でやらせてもらった。我々から見えているテレビの意味を分かってもらいたい。ナレーターもテレビをよくするために包括的に番組を見ているんだ!ということを分かってもらうために必死でやった。
このチャンスを与えてくれた巡り合わせに心から感謝を捧げたい。